31の116「トレーナー帯同」
キロテープは特にHaristaからトレーナーとして伺う際はマストアイテムとなっています。
この1枚が私が手を当てて痛みを緩和させたり皮膚を介して筋肉を動かしやすくするためです。
怪我をして固定することも必要ですが筋肉を動かしやすくするための”アシスト”としての役割も大切かと。
アップ中のIwatsuki Futsal Club / tzk メンバー
このアップにたどり着くまでも選手は凌ぎを削っています。
メンバーに入らなければアップにすら参加出来ません。
ここには言い訳も私情も仲良い悪いもありません。選手としてこの日戦えるかこの相手に通用するか、それが純粋に判断されます。
前節に調子が良くてもコンディションやパフォーマンス次第では外れます。
受験に受かるか落ちるかと同じくらいの気持ちで選手全員が覚悟を決めた後の一歩目がこのアップです。
選手出身の私は外れる選手の事を考えると涙が出そうになるのでいつもこの時間は「無」の境地になるように心を整えます。
メンバーinした選手たちもわかっているので全員がしっかりと「キリカエ」を使って集中します。
保証のない環境で戦う「競技」としての側面を感じる瞬間でもあります。
選手が集中して準備が出来るようにするのもトレーナーとしての仕事です。
トラブルはつきものです。
場合によっては終了後にすぐに鍼治療を行う事もあります。
トレーナーとしてのキリカエは準備あってのもの。
怪我発生を予防し未然に防ぐのはもちろんですが発生した場合にはすぐに次のプランに移行します。
そうしなければ選手のパフォーマンスはもとより次節のチーム戦力にも影響するからです。
私はこの部分で高校時代の石川トレーナー(故)のすごさを感じます。
私たちが当時、秋田県代表として全国高校サッカー選手権にすすめたのは戦力となる主力選手の離脱がほとんど無かったためだと感じています。
常にベストな状態を作るために治療家やトレーナーは存在しています。
ユニフォームを着てゴールすることはありませんが我々も戦っているのです。
選手とチームとこの競技を心から応援していなければ出来ない仕事です。
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